大学時代から付き合っていた彼とは、週末は私の家で半同棲しているような状態でした。システム会社に勤めていた彼が「プロジェクトが忙しくて平日は時間が取れない」という彼の言葉を私も信じていました。私も会社に入って働きだして、忙しいのをいいことに彼と連絡を取るのがおろそかになっていたのかもしれません。

久しぶりに彼が週末泊まりに来たときに、今まではロックがかかってなかった彼のスマホにロックがかかっていることが何となく気になっていました。「ロックかけたのね」と彼に尋ねても、「会社でスマホを落としたりしたときに、悪用されると困るからさ」などと、ごまかす気が満々で、ますます怪しく感じました。

彼はお酒を沢山飲むと朝まで起きずにぐっすり眠ることを知っていたので、その日はワインを沢山飲んでもらいました。彼のスマホのパスワードは、彼が可愛がっていた犬の名前だったので、すぐにロックを解除することが出来ました。彼が寝ている間にLINEの着信音があり、ロックを解除してみると、「この間は楽しかったね」「今週末は会えないけど我慢するね」などと、真っ黒なLINEが沢山出てきました。

結婚を考えていた彼だっただけに残念でなりません。親の協力で興信所を使って彼の周囲を捜索する事にしました。つまり浮気調査と身元調査を同時に行ったことになります。当然ですが費用はかかりました。けども一生を決める結婚を考えていた彼ですので白黒はっきりつけようという事になったわけです。

彼の酔いもすっかり覚めて、朝起きた頃に、つい彼を問い詰めてしまいました。しかし、彼も、私が彼のスマホを見たことを責めるばかりで、全く反省していません。学生時代から付き合っていて、情もあり、本当に情けなかったのですが、彼を信じることが出来なくなったので、部屋にあった彼の荷物と共に、出ていって頂きました。